葉酸ってなに?どんな成分なの?

「妊娠したいなら、妊娠したら葉酸を摂取しておいたほうがいい」と言われて、葉酸を摂取していこうとは思うものの、実際に葉酸がどういう成分なのかはイマイチわからない。

そんな方のために、このページでは葉酸がどういうものなのかをわかりやすく説明しています。読めばアナタも今日から葉酸マスター!

葉酸は水溶性ビタミンのひとつです

葉酸はビタミンM・ビタミンB9という別名を持つように、水溶性ビタミンのひとつです。ほうれん草の葉から発見されたことで葉酸と呼ばれるようになりました。

ビタミンは他の栄養素の働きをスムーズにする働きがありますが、そのなかでも葉酸は血液の結びが強く、

  • 遺伝子物質(DNA)を作る・修復する
  • 赤血球を作る
  • アミノ酸を作る
  • タンパク質を作ったり促進する
  • 皮膚や口内の粘膜を強化する

などの働きを担っています。造血ビタミンの異名を持っており、貧血予防の成分としても広く認知されていますよね。

また、心臓病や動脈硬化の原因となるアミノ酸(ホモシステイン)の血中濃度を抑制する働き(葉酸が別のアミノ酸へ変えてしまう)もあります。

さらに、葉酸は細胞分裂に欠かせない成分でもあります。

そのため、胎児の細胞分裂のさかんな時期である、妊娠初期にとても重要な役割を果たすのです。妊娠初期である4〜12週は、ひたすら細胞分裂を繰り返して胎芽から胎児へ成長します。

心臓・肝臓などの臓器をはじめ、脳や脊髄の神経細胞も8週を迎えるころにはほぼ完成します。

妊娠期は赤ちゃんが育つためにも、通常よりも多めの葉酸を必要とします。厚生労働省が推奨する摂取量は、普通の女性であれば240μg。この数字はごく普通の食生活をしていれば十分補える量です。

妊婦の場合はそこに+240μg(合計480μg)。妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性の場合は、+400μgというから驚きです。

妊娠した瞬間から赤ちゃんの成長が始まるので、いつかやってくるかわからない赤ちゃんのためにも、妊娠以前から葉酸を摂る習慣を心がけるようにしましょう。

葉酸が不足してしまうとどうなる?

妊娠を予定していない時、ごく一般的な食生活でも葉酸の摂取量は充分カバーできます。しかし、妊娠中や妊娠を希望する場合には話が変わってきます。

もし葉酸が不足してしまうとどうなるのでしょう?

葉酸はDNAを作る・修復する成分のため、不足することで妊娠初期に起こりがちな化学流産・稽留(けいりゅう)流産を予防することができます。

流産は妊婦の15%に起こるといわれ決して珍しいものではありません。4人に1人の割合で経験する計算ですが、初期すぎるため流産に気がつかない人もいるようです。

さらに葉酸は、妊娠5週目あたりに起こると言われる胎児の神経管先天異常のリスクを低下させる働きもあります。

神経管先天異常は無能症・二分脊椎症を引き起こす要因となり、大半が中絶を選択。せっかく産まれても長く生存できなかったり、生涯に渡って治療・リハビリが必要となるケースが多いです。

これらを予防するためにも、妊婦や妊娠を希望する人はしっかり葉酸を摂取せよ!と口うるさく言われているわけです。