葉酸を摂取するとどんなメリットがあるの?

葉酸というと「妊娠したい人・妊婦さんが飲むサプリ」と広く認識されていますが、実は妊娠にかかわらず私たちにとって欠かせない栄養素のひとつなんです。妊婦さんに限らず高齢者や男性も摂取するといいんですよ。

そこで今回は葉酸を摂取することで得られるメリットについて説明していきたいと思います。

葉酸は妊活以外でも大活躍の栄養素

「胎児の先天性異常のリスクを下げる」として、葉酸は妊活に欠かせない栄養素して知られています。

が、葉酸は「血をつくるビタミン」としても有名です。具体的にいうなら血赤血球の合成する栄養素。でも、それ以外にも以下の効果が期待できます。

  • 細胞をつくる素
  • コレステロールを低下させる
  • 生活習慣病の予防
  • 認知症の予防
  • 精神を安定させる

私たちの体は毎日、細胞分裂を繰り返すことで生命を維持しています。この細胞分裂の素になっているのが実は葉酸。葉酸が不足してしまうと細胞分裂にミスが起こり、悪性の貧血(もっとひどいとガン)を起こしてしまいます。

葉酸を十分に摂取することで細胞分裂が滞りなく行われ、新陳代謝が活性化したり免疫力がアップします。細胞だけでなく、粘膜・皮膚の強化にも葉酸は関係しているため、肌荒れやシミ・抜け毛・ささくれなども葉酸不足が原因。

また、女性なら健康な卵子をつくることも。これは男性にも言えることで、葉酸を摂取することで健康な精子を作り、妊娠時の染色体異常の予防に効果があります。

さらに、葉酸はコレステロール値を下げる働きがあることでも知られています。血中にホモシステイン(アミノ酸)を低減する働きがあるため、心筋梗塞・動脈硬化を防ぐことができます。

前述の通り、葉酸が胎児の先天性異常のリスクを低下させることは有名ですが、胎児や新生児期の栄養状態が将来の成人病リスクの7割を左右すると言われており、大人になってからの病気予防にも一役買っています。

葉酸には神経や脳の機能をサポートする働きがあるため、高齢者に起こるアルツハイマーなどの認知症にも効果があるとして、注目されています。

また、葉酸には乱れたホルモンバランスを整えたり、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促進する働きがあります。妊娠中はなにかと落ち込みやすいものですが、うつ改善にも利用される葉酸を摂ることは意味があります。

葉酸を摂るならビタミンB12も一緒に

ただし、葉酸だけを意欲的に摂取するより、ビタミンB12と併せて摂取するのがオススメ。ビタミンB12も「血をつくるビタミン」の役割をもち、どちらかが不足してしまうと赤血球の生成に影響がでます。

ビタミンB12が不足していると、末梢神経に傷がついても満足に修復されず疲労物質がたまりやすくなります。張り・凝りが起こる原因となります。主に貝類・レバー・魚に含まれています。

葉酸もビタミンB12も食事から摂取することができますが、葉酸は熱に弱いため火を通すと30〜40%の成分を消失してしまうので注意が必要です。生のまま食べるか、煮込んだスープごと飲めるものがオススメ。

栄養素のことばかり考えられないって人は「葉酸+α」の成分が配合されたサプリメントで摂取するのも良いでしょう。気軽に欲しい栄養素を効率良く摂ることができますよ。

葉酸ってなに?どんな成分なの?

「妊娠したいなら、妊娠したら葉酸を摂取しておいたほうがいい」と言われて、葉酸を摂取していこうとは思うものの、実際に葉酸がどういう成分なのかはイマイチわからない。

そんな方のために、このページでは葉酸がどういうものなのかをわかりやすく説明しています。読めばアナタも今日から葉酸マスター!

葉酸は水溶性ビタミンのひとつです

葉酸はビタミンM・ビタミンB9という別名を持つように、水溶性ビタミンのひとつです。ほうれん草の葉から発見されたことで葉酸と呼ばれるようになりました。

ビタミンは他の栄養素の働きをスムーズにする働きがありますが、そのなかでも葉酸は血液の結びが強く、

  • 遺伝子物質(DNA)を作る・修復する
  • 赤血球を作る
  • アミノ酸を作る
  • タンパク質を作ったり促進する
  • 皮膚や口内の粘膜を強化する

などの働きを担っています。造血ビタミンの異名を持っており、貧血予防の成分としても広く認知されていますよね。

また、心臓病や動脈硬化の原因となるアミノ酸(ホモシステイン)の血中濃度を抑制する働き(葉酸が別のアミノ酸へ変えてしまう)もあります。

さらに、葉酸は細胞分裂に欠かせない成分でもあります。

そのため、胎児の細胞分裂のさかんな時期である、妊娠初期にとても重要な役割を果たすのです。妊娠初期である4〜12週は、ひたすら細胞分裂を繰り返して胎芽から胎児へ成長します。

心臓・肝臓などの臓器をはじめ、脳や脊髄の神経細胞も8週を迎えるころにはほぼ完成します。

妊娠期は赤ちゃんが育つためにも、通常よりも多めの葉酸を必要とします。厚生労働省が推奨する摂取量は、普通の女性であれば240μg。この数字はごく普通の食生活をしていれば十分補える量です。

妊婦の場合はそこに+240μg(合計480μg)。妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性の場合は、+400μgというから驚きです。

妊娠した瞬間から赤ちゃんの成長が始まるので、いつかやってくるかわからない赤ちゃんのためにも、妊娠以前から葉酸を摂る習慣を心がけるようにしましょう。

葉酸が不足してしまうとどうなる?

妊娠を予定していない時、ごく一般的な食生活でも葉酸の摂取量は充分カバーできます。しかし、妊娠中や妊娠を希望する場合には話が変わってきます。

もし葉酸が不足してしまうとどうなるのでしょう?

葉酸はDNAを作る・修復する成分のため、不足することで妊娠初期に起こりがちな化学流産・稽留(けいりゅう)流産を予防することができます。

流産は妊婦の15%に起こるといわれ決して珍しいものではありません。4人に1人の割合で経験する計算ですが、初期すぎるため流産に気がつかない人もいるようです。

さらに葉酸は、妊娠5週目あたりに起こると言われる胎児の神経管先天異常のリスクを低下させる働きもあります。

神経管先天異常は無能症・二分脊椎症を引き起こす要因となり、大半が中絶を選択。せっかく産まれても長く生存できなかったり、生涯に渡って治療・リハビリが必要となるケースが多いです。

これらを予防するためにも、妊婦や妊娠を希望する人はしっかり葉酸を摂取せよ!と口うるさく言われているわけです。